Electric-Amethyst

まとめ的なw

☆雌伏の時――潜龍用うる勿かれ☆

☆雌伏の時――潜龍用うる勿かれ☆

潜龍(せんりゅう)用うる勿(な)かれ。
      (乾為天)


潜龍とは潜んでいる竜。
才能を秘めながらまだ世に現れていない
下積みの時代の君子を喩えた言葉である。 

「潜龍用うる勿かれ」とは、いくら才能があったとしても、
この段階にある人を重用してはならないという教えである。
焦って早成を求めると必ず失敗してしまう。

また、自分が潜龍の段階にあるならば、
ひたすら力を蓄える時と自覚することが大切であり、
力を外に向かって誇示しようとしてはならないということになる。

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 潜龍(せんりゅう)用うる勿(な)かれ。

下積み時代の過ごし方で、その後の人間の大きさが決まる。

まずは、大きな花を咲かせようとする健全な野心を固く持て。世界一の自分になることを誓え。世界一という基準からすれば、周りの事が小さく見える。つまらない手抜き、妥協を排除できる。

下積み時代は、大きな花を咲かせ、世界一になると決めよ。

修行の学習の掘り下げ方に圧倒的に差がつくものだ。小さな花を目指すものは、楽に、手軽にすぐ結果のでる修行に走る。いざという時、底の浅さを露呈させる。

 

大きな花を咲かそうという決意は、あなたに滅茶苦茶な努力を強いることになる。

それも、短期的に見返りのない努力を。まだまだと思えるから、あなたは学んだことを実際に使いこなせるとは思わない。ノウハウ本を捨て、原典、古典に取り組むはず。

 

手軽なノウハウを学んで済ませた人と、掘り下げて本物を学んだ人は、その後の伸びが違う。本質を理解している人は、後に、原理原則を曲げることなく応用系を作りだせる。あるいは、アンチテーゼを考えて、イノベーションを生み出してくれる。

手軽にスキルを学んだものは、ちょっとした応用技に刃が立たない。

練習問題と同じパターンでしか、問題を説けない。浅く広く知識は持っているけど、それが頭の中で連結しない。実務に使えるという知識には成長しない。

私が基本を勉強するとき、必ず、原典に当たろうとする。ノウハウ本は数分目を通して捨ててしまう。理解ができたら、無意識に手が動き、頭が動くレベルまで徹底的に身体に身につけようとする。そこまでしないと、人に教えられないし、結局道具を使えない。

あなたが、少し勉強して頭角を表したとしても、

大きな花を咲かそうという目標を持てば、決して世の中に出しゃばって出ようとは思わない。自分が、まだまだ未熟だと知っているから。昇進が遅れても気にしない。回りの派手な成功は気にならない。

 

自分を深く深く掘っている間、まだ駄目という意識を感じるはずだ。

一切の雑音を遮断できる。友人が成功しようが、世間の評論家が、アドバイスをしようが、耳に入らなくなるもの。自分を中心に集中しているから。

 

浅い鍛錬で世に出ると、他人の声が気になってくる。

結局自信が無いのが原因。自分が浅いことを分かっているのが原因。だから、ビクビクしながら回りの目を気にすることになる。自信をつけるためのは、長く、深い自己投資の時期が必要。

静かに黙って、自分の深堀に挑戦中の人は、決して功を焦らない。

他人のペースに乗せられない。だから、余計な雑音に惑わされて心が揺れない。

未熟な時期に自分を護る唯一の方法は、深く静かに徹底的に学ぶこと

下積み時代は、大きな花を咲かす決意を胸に、明るい表の世界を避ける。裏でコツコツ、孤独に自分を掘るのが肝要。ここの掘り下げ如何で、大きな花が咲くか、小さな花で終わるかが決まる。