Electric-Amethyst

まとめ的なw

☆リーダーと組織☆

☆リーダーと組織☆

陽卦(ようか)は陰多く、陰卦(いんか)は陽おおし。                 (?辞下伝) 

優れた能力や技術を持つ一人のリーダー(陽)には、その力に頼り従う人々(陰)が集まる。また、人を育てる包容力のあるリーダー(陰)には、優れた能力の人々(陽)が集まる。 すべての組織、集団の中では少数の者が中心勢力となって、
多数の者を指導することで組織が成り立ち、バランスが保たれる。
 
しかし、指導者が多くなるときは争いが起こる。
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確かに私が観察した名リーダーには、

2つのタイプがいた。才気に溢れ、誰よりもビジネスに対する洞察力の鋭いリーダー。もう一方には、ビジネスについては、むしろ暗愚なものの、人を導くことに優れたリーダー。両方のスタイルのリーダーがあってもよい。

 

鋭いビジネス感覚のリーダーのもとには、

リーダーが戦略を決め、それをしっかり実行するタイプの部下が配置されたときに極めてうまく行く。ビジネスに暗愚なリーダーのもとには、ビジネスの才能溢れる部下が集まる。両者で上手くバランスをとっている。

 

 私は、リーダーとしては、職人から育ったがゆえに、どちらかというとトップダウンで、自分できめるタイプだった。そういう時には、実行型の部下との組み合わせが上手く行った。途中から暗愚なリーダ-のフリをするようになった。下に才気あふれる部下を育てたかったから。

ビジネスの立ち上げ期には、才気あふれるリーダ-が道を拓く。しかし、成長を経て成熟期に入る組織では、現場に近く、顧客を良く知る幹部にビジネスの才気を溢れ出して欲しい。そのタイミングでリーダーの性質を変えるのが大事なのでは。賢いリーダーから、馬鹿なリーダーに。

 

集団を組むとき、自分の自由にできるときは、できるだけ直属の部下は、全く私と違うタイプの人をおくようにしている。違うタイプの部下とは争わない。お互いに尊重し、学び合う。そうでないときは10歳以上年下の部下をおく。経験量が違いすぎるので、これまた、尊重しあう。

 

似た年齢で、似たタイプの直属の部下、直属の上司を持ったときは、確かにモノゴトがうまく入ったとは言えない。どうしても、お互いに競争の気持をもつがゆえであろう。但し、そうしたときでも、リーダーとしてての自分を変える、変えたように演じることで争いを防げる。

タイプの違う仲間と組まないと、モノゴトはうまくゆかない。

競争のモードが強くなるから。協調にもっていくためには、自分に無いものを毎日見聞きしていないと、難しい。違う人を見れば、いつも勉強できるので謙虚にもなる。

 

自分と違うタイプの仲間を回りに寄せるか。自分を回りのタイプに応じて変えていくか。どちらかをやらない限り、組織の長は務まらない。集団として相互依存、相互研鑽、尊敬、学びが出来る環境を作らねば、事はうまく運べない。