ADR(米国預託証券)で資産形成のまとめ
米国株のメリット
- ストップ高、ストップ安、値幅制限が無い。
- 配当は四半期ごとが多い。
- 売買単位は1株が多く投資しやすい。
NISA口座を利用すれば国内課税20%を免除できることが最大の魅力です。これはキャピタルゲイン及びインカムゲインの両方に効果があります。
NISA口座を利用するのであれば、その枠の範囲(年間120万円を上限)からキャピタルゲイン(値上がり益)狙いよりもインカムゲイン(配当益)狙いで活用していくのが有効です。
つまり、長期投資が前提というわけです。
しかし、NISA口座でを利用しても他国の源泉徴収は差し引かれます。例えば、米国株へ投資をする場合は、米国の現地課税10%が引かれることになります。
特定口座であれば、2国間の租税条約により、労働者であれば確定申告をすることで外国の源泉徴収分が返還されます。
注意点:所得額に応じて返還されるパーセンテージが変わります。外国の源泉徴収分のうち全額返還するためにはそれなりの所得が必要となります。
配当金にかかる各国の源泉徴収率から選別
国名 | 源泉徴収率 |
---|---|
イギリス | 0% |
インド | 0% |
オーストラリア | 0% |
ブラジル | 0% |
香港 | 0% |
日本 | 10% |
アメリカ | 10% |
中国 | 10% |
オランダ | 15% |
メキシコ | 15% |
カナダ | 15% |
ベルギー | 30% |
スイス | 35% |
*念のために、ご自身で正確なデータの確認をお願いいたします。
配当再投資戦略を活用するなら、配当にかかる源泉税率はせめて10%以下の国から選びたいところです。せっかくの高配当銘柄であっても、現地国にあまりにピンハネされた配当では魅力は少なくなってしまいます。
⬆︎の表から源泉税率0%の国は、イギリス・インド・オーストラリア・ブラジル・香港になります。
源泉徴収がないイギリスのADR銘柄
イギリス
(出典:SBI証券)
イギリスADRは高配当企業の宝庫です。イギリス及びオーストラリアは平均的に米国を超える株主還元意識を持っています。
この中からおすすめできる優良な高配当株式を以下にピックアップします。
・ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS-B)
配当利回り:6.0% 配当月:3・6・9・12月
・グラクソ・スミス・クライン(GSK)
配当利回り:4.8% 配当月:1・4・7・10月
オーストラリア
(出典:SBI証券)
オーストラリアはイギリスと同様に米国を超える高い株主還元意識をもつ特徴があります。
オーストラリアは資源国であるため、資源価格が国内経済に影響を及ぼします。また、最大の貿易国である中国の景気の影響も受けます。
しかし、近年は中国の景気減速も一服して、資源価格も原油価格と同様に復調の兆しがあることから今後が期待されます。
・ウェストパック・バンキング(WBK)
配当利回り:5.5% 配当月:5・11月
・BHPビリトン(BHP)
配当利回り:4.1% 配当月:3・9月
ADRの管理手数料にも注意する
ADR銘柄に投資した場合、預託証券を発行する金融機関(預託銀行)から、一定期間(おそらく四半期)毎に管理費用を徴収される場合があります。
この管理費用は1株毎に負担する額で、支払いは外国株口座の米ドル預かり金から引き落とされます。また、管理費用は銘柄毎に違い、変動もします。
なので、証券会社に問い合わせても、銘柄毎に管理費用は違うのでちゃんとした回答は得られないかもしれません。その場合は、実際にADR銘柄を購入してみて、証券会社から発行される配当金支払報告書などを確認してみるしかないでしょう。
注意するのは、配当が無くなったときでしょう。たとえ配当がなくても管理手数料だけは口座から徴収されるので、ADRで配当再投資戦略を用いる場合は、今後も配当が続く可能性の高い銘柄を選ぶことが重要です。
NISA口座でADRを利用した配当再投資戦略は最強の組み合わせだが、以下の点に注意してADR銘柄を選ぶ。
2017/12/11
今後買う予定のADRは
・ロイヤル・ダッチ・シェル(RDS-B)
配当利回り:6.0% 配当月:3・6・9・12月
・グラクソ・スミス・クライン(GSK)
配当利回り:4.8% 配当月:1・4・7・10月
・ウェストパック・バンキング(WBK)
配当利回り:5.5% 配当月:5・11月
で予定しているので早くマネックス証券の口座開かなきゃ
SBIは持ってるけどマネックスじゃないと買えないからしゃーない。