【PFF】iシェアーズ米国優先株式ETFと 【IVV】iシェアーズ・コア S&P 500
iシェアーズ米国優先株式ETF【PFF】の概要
上のパフォーマンスの推移は、iシェアーズ 米国優先株式 ETFに10,000ドル投資し、分配金(税引前)を再投資したと仮定して算出したものです(管理報酬およびその他の費用は控除後)。10年前に投資した10,000ドルが17,621.91ドル(+76.28%)。10年で元本が1.7倍に以上になっていて個人的には十分なパフォーマンスだと思います。
iシェアーズ 米国優先株式 ETFは高配当利回り、毎月分配型のETFで、毎月安定的にインカムゲインを得たい方にはお勧めのETFです。
まとめ
iシェアーズ 米国優先株式 ETFを構成している優先株式は、業績が少々悪化したとしても一定の配当を出すことから性質は債券によく似ていると言えます。ただし、優先株は債券と異なり「会社の債務ではない』ことから、回収懸念がある場合にはリスクが跳ね上がります。そして、構成比率が金融株に偏っていることから「〇〇ショック』というような経済危機に直面した時にはモロにその影響を受けることになります。
実際に、リーマン・ショックの時は金融機関の連鎖倒産も含めて凄まじいほどの金融収縮が発生し、債権の回収に懸念が広がった結果、iシェアーズ 米国優先株式 ETFの株価は半値以下になってしまうほどの大暴落をしました(そんな時こそ仕込み時とも言えますが…)。そして、利上げ局面においては債券の価格が下がるように、iシェアーズ 米国優先株式 ETFの価格も下落することが考えられます。
このような特徴を掴んでおけば、iシェアーズ 米国優先株式 ETF【PFF】はインカムゲインを重視する投資家には十分使えるETFだと私は思います
(実際に私は購入しています)。
iシェアーズ・コア S&P500 ETF【IVV】の概要
ベンチマークとなるS&P500指数は、米国の証券取引所に上場している銘柄のうち、25の産業グループにわたる代表的な500銘柄で構成されており、 1968年以来、米国経済の主要セクターに連動する米国商務省(US Commerce Department)の景気先行指数のリストの一構成 要素となっています。
また、S&P500指数は、多くの米国株投資家が自らの投資パフォーマンを測る尺度として利用されることが多い指数です
(引用元:ブラックロック ホームページ)
上のチャートは、2000年5月15日の設定時に【IVV】に10,000ドル投資し、その後、分配金(税引前)を再投資したと仮定して算出したものです(管理報酬およびその他の費用は控除後)。設定時に投資した10,000ドルが、現在は139.25%増の23,924ドルになった計算になります。
- 分配金利回り:1.80%
- 配当スケジュール:四半期毎
米国株の配当(米国ETFの分配金)には、米国で10%、日本で20.315%の源泉徴収税がかかります。ただし、NISA枠を利用して購入した株の配当(ETFの分配金)については、NISA適用期間中は日本での税金20.315%は非課税になります。NISAを利用しない場合は、確定申告をすることで、米国で課税された税額(10%分)を日本の所得税や住民税から一定額控除できる外国税額控除を利用することができます。
まとめ
S$P500指数に連動するタイプのETFは、今回紹介した【IVV】の他に、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの【SPY】とザ・バンガード・グループ・インクの【VOO】がありますが、経費率の面では、今回紹介した【IVV】と【VOO】が0.04%、【SPY】は0.945%で、【IVV】【VOO】の方が若干有利です。
そして、安定性や流動性の面では、純資産額1,258憶ドルの【IVV】、純資産額716億ドルの【VOO】に対して、純資産2,440億ドルの世界最大のETFである【SPY】が抜きんでています。
また、日本円でS&P500指数に連動するETFに投資したいのであれば、東京証券取引所に上場されている【SPY】の日本バージョン【1557】という選択になりますが、このあたりは各投資家の好みの問題と言ってよいレベルの違いであって、どのETFを選んでも素晴らしいETFであることに間違いありません.